こんにちは。研究員の鈴木みくです。

お菓子が大好きで、お菓子メーカーに就職して、ずっと開発の仕事をしてきました。
身近なお菓子で、たくさんの人にちょっとした幸せを提供したい、そんな気持ちでお菓子を開発し続け、充実した日々を送ってきました。

2017年末、初めての出産のために産休・育休に入ります。
それまで好きなように時間を使ってきた私にとって、愛する我が子の命と向きあい、毎日を懸命に生きるという、初めての経験でした。

子育て中ってどうしても心に余裕がなくなってしまいますよね。
答えがなく、経験のないことばかりで、ついつい情報を調べては自分で自分にプレッシャーをかけてしまう日々。
〇〇はしちゃダメと、自分の行動や食べ物に制限をかけてしまうこともしばしば。
私の場合は乳腺が詰まりかけてしまったこともあり、大好きだったお菓子が食べられないという制限がありました。そんな時、助産師さんに食べても大丈夫と言われたものの一つが「お芋」でした。

ある日、お芋を持って近くの川まで子どもと散歩に行ったら、助産師さんに「大丈夫だよ」と言われた安心感と、自然素材という罪悪感からの解放感も相まって、外の空気と、お芋の甘みが心に染みました。
なんてことない日常に「幸せ」を感じた瞬間でした。
 
「日常芋飯事」は、そんなきっかけから生まれました。

ひとくちひとくち、おやつを食べながら小さな幸せを見つけることで、きっと身近な日常にもまた小さな幸せを見つけることができるはず。
お菓子はきっとみんなの心をホッと緩めてくれる力があるから。