みなさん、こんにちわ!
残暑残る中ではありますが、連休ですね🎵
連休初日はほっこりストーリーを❣️

四半世紀前には新入社員だった園長が感激したりんごがフレッシュすぎるケーキのお話です。
このパイケーキ、アップルパイ嫌いの私がはまりました。もともとはパティシエが当時の上層部から「とことん贅沢な原材料を使っていいから、世界で一番おいしいアップルパイ作ってみろ!」というオーダーでできたケーキで、発売の予定はなく、社内で得意先向けのお土産などに使っていたそう。
園長もそのころに食べて、感激のおいしさに、なんとかこれを価値あるものとして出せないかと、誰にも頼まれてないのですが、勝手に思っていました。

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そこから月日は流れ、パティシエは定年になり、震災復興の気持ちもあって、かつて修行もした故郷の東北に戻られました。それでも岩手県釜石で、ケーキはずっと焼き続けてらっしゃいました。市場に売ってなくても毎年毎年作っては知り合いに送って、腕が落ちないようにしていたそうです。20年以上焼き続ける、すごいことですよね。
気づけばそんなこんなでパティシエはすでに70代中盤とか後半とか・・・・(とはいえ、バリバリ現役です)。

私はアンテナショップオープンのときにそのパティシエとご一緒したご縁があったのですが、その「腕が落ちないように作り続けたケーキ」をたまに私の両親にも送ってくださっていたため、私の想いも募りました。園長はその後いろんな仕事にとりかかりながらも、心のどこかで「あのりんごのパイケーキを世に出したい!」と思っていました。

どこかで「いい商品ない?何かネタない?」という話があればこのケーキを紹介しました。でも、贅沢な原材料を使っているので決して安くなく、味の評価は高いのに「価格で不採用」ということもありました、涙。だからと言って絶対に品質は落としたくない、そこは妥協しない、気持ちの強いパティシエはご自身の理想のケーキを焼き続けられました。

そんな中、園長の知人がこのお話を拾ってくださり、ケーキを食べて「これは本当においしい!」と感激してくださり、人気通販サイト「ハルメク」さんにつないでいただき、四半世紀を超えてついに採用となりました~!涙。

実はパティシエは12年前の東日本大震災の日に青森から釜石に車で戻る途中で震災に遭い、本当にギリギリのところで道を曲がったことで九死に一生を得たそうです。だからこそ、いろんな想いを抱きながら東北でこのケーキを焼き続けてらっしゃいます。
先日、岩手にパティシエを訪問した際は、むしろ都内にいたときより元気になったのではと思うほどイキイキとしてらっしゃいました。

「ハルメク」さんでの発売に向けて、パティシエも園長も、いろんな資料を整えるなどの仕事がたくさんありました。でも信頼関係があるのでトラブルでさえ今となっては楽しい時間。アンテナショップの際にお世話になった品質保証のOBの方にも手伝っていただき、皆さんの力でここまで来ました。食のプロフェショナルシニア、大活躍です!!!

そんなこんなで無事9月上旬に発売ができました。発売初日は「注文が来なかったらどうしよう」と冷凍庫に在庫を抱える夢をみるほどでしたが、いざ蓋をあけたら、好調で製造が追いつかない状況となりました!
それはそれで毎週毎日原材料の調達に大変ですが、これぞ「うれしい悲鳴」です。

食品は新商品の改廃も早いのですが、逆に25年間もあきらめなかった商品が世に出ることになり本当に感慨深いです。「想いは叶う」と思ったお仕事でした。
そんなこんなで気づけば当時20代前半だった園長も40代後半になっておりました、笑。

お求めやすい価格ではないのが心苦しいですが、よければ一度食べてみてくださいね!(といいつつ、1つ1つ手作りしているため、お届けに時間がかかりますことご了承くださいませ・・・)サイトも記載しておきます!
https://ec.halmek.co.jp/shop/g/g663510000/ 

そしてこのストーリーには続き、いや前段が…また来週投稿しますね!